それはある日突然やってくる。
「え?検索結果から消えたんだけど」「あれ、元に戻ってる、いや、また消えた」
検索結果に出ないという緊急事態から回復までの一部始終をご紹介
ペナルティになるくらい俺は過ちを犯していたのか
白黒ハッキリつけよーぜ!がペンギンアップデートの由来です。まぁ、ホワイトハットなのかブラックハットなのかはっきりさせるためのアルゴリズムです。なので白と黒のペンギンの名前がついてます
Googleの検索はGoogleのルールによって決まっています。検索においてそのルールを悪用して、順位を操作しようとする行為をペナルティといいます。
サッカーで手でボールを触ったらハンドという反則になります。このようにGoogleでもルールが決まっています。
ペナルティは大きく分けて「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」二つあります。
手動ペナルティの場合 サーチコンソールにメッセージが来るので、原因の特定とペナルティを受けているという確証がもてます。 自動ペナルティの場合 自動ペナルティは、本当にペナルティなのかどうかメッセージは来ませんので、原因の特定が非常に難しいといわれています。
Googleに嫌われちゃったら・・
某ウェブサービスを管理していた時のお話です。2016年9月24日に計測したときに、それまで11位~20位にいたとあるビッグワードのサービスが・・・50位に落ちてました。いろいろ調べてみるとどうやら、9月23日に「ペンギンアップデート4.0」が行われたとGoogle先生から公式アナウンスがあったのです。
ペンギンアップデートとは「質の低いリンク」いわゆる被リンクがよくない場合や、リンクを上位表示の目的で購入した場合などは、制裁を加えるぞというアップデートです。
ちなみに、素直に書きますが、、、
じっちゃんの名に懸けてリンクの購入は一切やっていません!!
結構テンパりました。2年近くかけて大事に大事に内部施策してきてようやく1ページ目の仲間入り目前で事件は起こりましたからね。時期的にみてペンギンアップデート4.0が原因だろうと考えました。
確かにGoogle先生は、被リンクによる順位への影響は昨今弱くなっていると言ってました。が、私には内部コンテンツに原因があるとは考えられなかったのです。
経験上、ここまで内部施策をしていて、不利益な情報はないですし、HTML・CSSに関してはW3Cや、他ツールなどでエラーが一つもないのです。
検索エンジンにとっても、クローリングしやすい導線つくりとか、まぁ色々上質のサイトの条件を満たしていると自負があったからです。
コピーコンテンツや質の低いページが原因?しかし見に来る人にとって有益な情報で埋め尽くされているサービスサイトですし当然SEOを担当している私にとっては、すぐにでも解決しなくてはいけない問題だったのですが、様子を見ることにしました。Googleダンスと呼ばれる、アルゴリズムのアップデートによる一時的な順位の変動の可能性もあったからです。外部対策なんてまったくやってこなかっただけに、まずは待つことにしました。
ペナルティを受けたと思われる日から一週間が経ち、見事に検索結果から消えました。その間やったことは被リンク調査のみです。検索結果から消えたという事実だけが残りました。
被リンクを調査した結果…、中国語のサイトや、アダルトサイトからリンクが張られていることがわかりました。
サーチコンソールにて、サイトへのリンクの項目を確認したら10万超えのリンクが張られてました。
私自身、外部リンクをあまり確認していなかったことがよくなかったです。
ツールでチェックしたところ、スパムリンクと呼ばれるリンクも大量に張られていました。
9割以上の確率で狙ってリンクを張られているということです。残りの1割はそんな悪い奴はいないと思いたい気持ちです。いわゆる逆SEOの一つの手法です。SEOに携わる人ならこれはやってはいけない行為だとわかりますが、競合他社が順位をさげるためにやってきたのでは?と考えました。有名なサービスになれば当然、こういったことをしてくる輩もいるとは思っていましたが、ペンギンさんに引っかかるとは…
この時思ったこと
「Googleは完璧じゃない!先生じゃないこんな奴は!」
ここから約1ヵ月間被リンクとの戦いが始まります。
サーチコンソールの機能に、リンクの否認といった機能があります。この被リンクはないものとしてくれとGoogleに希望を出ツールです。こうなった以上今でもやはり、被リンクは順位に影響はあると思っています。
リンクの否認は諸刃です。間違って問題のないリンクを削除してしまったら、評価が下がる可能性があるからです。今まで育ててきたサイトを1ページ目に入れるまでは死ぬに死にきれない!周囲の声をシャットアウトして、ひとりリンクとの戦いをしたのであります。
サーチコンソールの「サイトへのリンク」からリンク一覧をダウンロードして以下が私が実践した方法です。
- 404や500系エラーページからのリンクは全部拒否
- スパム判定サービスを使ってスパム認定されてるドメインを拒否 スパム判定だった場合は同一サーバー内のドメインも確認
- アダルトリンクの拒否 ※対象のサイトがアダルトサイトではなかったため
- 少しでも迷ったらそのままにしておく ※リスク回避
- リンクだらけのペナルティになりそうなページからのリンクは拒否
- 質の低いサイトからのリンクを拒否 コピーコンテンツっぽいサイトや内容が薄いサイト
- リンク否認申請のテキストの1行目にこう書きました #リンクの購入などは一切行ってないのに10万リンクが貼られている。「〇〇」というワードで検索した場合15位前後にいたのですが突然検索結果に出なくなった。
毎日できず、それでも3000程度のリンクの精査は行ってきました。
2017/11/10戻ってます!
ここ一ヶ月やったことといえば、被リンクの精査くらいです。
サーチコンソールの「サイトへのリンク」を確認しました
すると・・・10万リンクがあったのが、な、なんと2000リンクに減っているではありませんか
ここからは推測ですが、
3000のリンクの精査を行ったことで、それらがGoogleのアルゴリズムとして働き、残りの未調査のリンクをGoogleが判断し精査したのではないか?
リンク否認申請のテキストの願いが届いた可能性も当然ありますが、事実として1ヵ月ちょっと圏外に飛んでいたということです。
戻るまで時間はかかりましたが、「自分が信じたことをやり続ける」ことが大切だということがわかりました。ユーザーのためを第一に考えればペナルティなんて大したことないってことです。
真相は闇ですが、自動ペナルティと思われるものは対応できました。